Tuesday, April 04, 2017 12:37 PM

「浜渦氏が一貫して決定」 百条委で偽証の指摘相次ぐ

 豊洲市場(東京都江東区)への移転問題を検証する都議会の調査特別委員会(百条委員会)は4日、元都幹部3人を証人喚問した。元幹部の1人は、用地買収の交渉役だった浜渦武生元副知事が「一貫して市場の決定権を持っていた」と証言。公明党や共産党などは、浜渦氏が3月の喚問で「東京ガスとの(2001年7月の)基本合意後は一切携わっていない」とした証言を「偽証の疑いが濃厚だ」と指摘した。

 百条委は石原慎太郎元知事ら予定していた24人の証人喚問を終え、過去の検証は一区切りした。今後は小池百合子知事の豊洲移転可否を巡る判断に焦点が移る。

 02〜05年に知事本局長などを務め、交渉に関係した部局の調整役だったとされる前川燿男練馬区長はこの日の喚問で「浜渦氏は在任中、一貫して市場を所管し、市場行政の最高決定権者だった。石原氏がほとんど登庁しない中で権力が集中していた」と語った。(共同)