Tuesday, April 04, 2017 12:38 PM

東芝、再建に1兆円調達へ 半導体売却までの短期資金

 米原発事業で巨額の赤字が発覚した東芝が、再建資金として新たに1兆円超が必要だと試算していることが4日、分かった。半導体事業を分離して設立した新会社の株式を売却するまでの間に資金が不足するためで、主要取引行につなぎの短期資金の融資を要請した。

 資金は、破綻した米原発会社ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)を処理する費用などに充てる。

 東芝は昨年末時点で銀行団から約1兆700億円の借り入れがある。東芝は主要行から追加支援を引き出すため、担保を設定する方針だ。半導体事業を分離して1日に設立した新会社「東芝メモリ」の株式を活用。2017年度中の売却を見込んでおり、得た資金は融資返済に充てる。(共同)