Tuesday, April 04, 2017 12:38 PM

シリア、化学兵器で空爆か 58人死亡、反体制派地域

 シリア北部イドリブ県の反体制派支配地域で4日早朝、化学兵器を使用したとみられる空爆があり、シリア人権監視団(英国)によると、多くの民間人を含む少なくとも58人が死亡、160人が負傷した。アサド政権軍側による空爆とみられる。民間人の犠牲を含む空爆では今年に入り最大規模の被害になった。

 反体制派主要組織「シリア国民連合」は「化学兵器攻撃は戦争犯罪だ」と政権を糾弾する声明を発表。フランスと英国は国連安全保障理事会の緊急会合の開催を求めた。

 アサド政権側は一貫して化学兵器の使用を否定。一方、国連と化学兵器禁止機関(OPCW)は昨年8月、政権軍が過去に塩素ガスを使用したとの報告をまとめている。政権軍幹部は4日、共同通信に「化学兵器を使用したことは一度もない」と強調した。(共同)