Thursday, April 06, 2017 11:04 AM

大富豪の大学閉鎖へ法改正 ハンガリー、強権に批判

 ハンガリー議会は6日までに、同国出身でリベラルな発言を続ける米著名投資家の大富豪ジョージ・ソロス氏が共同創設した「中央ヨーロッパ大学」の閉鎖に向け、オルバン首相が進める教育関連の改正法案を可決した。AP通信などが伝えた。米政府やノーベル賞受賞者らが可決回避を求めていた。政権の強硬な手法に国際的な批判が集まりそうだ。

 同大学は冷戦終結後の1991年に設立され、93年から首都ブダペストにキャンパスを置き、計約1400人が在学。運営組織はニューヨーク州にあり、外国の大学とみなされている。

 共産政権下の反体制派だったオルバン氏はソロス氏の団体の奨学金を得て米国に留学したが、政界進出後に保守化した。(共同)