Thursday, April 06, 2017 11:06 AM

退位後「上皇陛下」固まる 「秋篠宮」維持有力に

 天皇陛下の退位を巡る政府の有識者会議(座長・今井敬経団連名誉会長)が6日、首相官邸で開いた第12回会合で、陛下の退位後の呼称(称号)を「上皇」、敬称は引き続き「陛下」とする方向性が固まった。秋篠宮さまの呼称を新天皇即位後も維持して「秋篠宮」とする案も有力となった。提言として21日にもまとめる報告書に盛り込む方針で、政府は退位の法整備に反映させる。

 陛下の退位後の呼称に挙がっていた上皇と正式名称の「太上天皇」に関し、会合では「『天皇』を含む呼称だと新天皇との間で象徴が二元化する恐れがある」「上皇が歴史的に定着していることを踏まえる必要がある」との意見が出た。

 皇后さまの呼称を巡って、「未亡人」の意味合いを帯びるとして「皇太后」に慎重論があった。会合後、御厨貴座長代理は、政府内で浮上した「上皇后」を念頭に「(代案の)議論は進めている」と記者団に述べた。(共同)