Thursday, April 06, 2017 3:17 PM

ジカ熱で最大180億ドルの損失 中南米諸国、15〜17年

 国連開発計画(UNDP)と国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)は6日、中南米・カリブ諸国でのジカ熱感染拡大で2015〜17年に70億〜180億ドル(約7700億〜1兆9900億円)の社会経済的な損失が生じることになるとの報告書を発表した。

 報告書によると、カリブ諸国が南米諸国よりも約5倍の影響を受けることになり、最も大きな社会経済的な損失が出る地域となる。カリブ諸国が被る損失の8割以上は国際旅行の収入減が原因と推定している。

 ジカ熱は蚊が媒介するジカウイルスに感染して起き、妊婦が感染すると小頭症の子どもが生まれる可能性がある。2015年から中南米を中心に流行が拡大。16年以降は東南アジアでも感染者が増えた。(共同)