Thursday, April 06, 2017 3:18 PM

非公式の住民投票否定 スコットランド独立問題

 英北部スコットランドのスタージョン行政府首相は6日までにAP通信の取材に応じ、英国からの独立の是非を問う2度目の住民投票は、英政府の同意がない非公式の形では行わない考えを示した。結果が法的拘束力を持つ住民投票は政府の同意が必要で、正式な住民投票の実施を求める構えだ。

 スタージョン氏は英国がEUから離脱する予定の2019年春までに住民投票を行いたいとの立場だが、EUとの離脱交渉を優先するメイ首相は拒否している。このため、スタージョン氏は政府に圧力をかける目的で、同意がないまま強行するとの見方があった。

 非公式の住民投票を行えば、独立反対派はボイコットする見通しで、低投票率ながら独立派が「勝利」するとみられる。だが、法的拘束力はなく、スタージョン氏は「(独立を否決した14年の)前回住民投票と同じ形でやるべきだ」と述べた。(共同)