Tuesday, April 18, 2017 5:41 PM

リンパ腫起こす物質特定 マウスで、新治療薬に期待

 悪性リンパ腫の一種「ホジキンリンパ腫」を引き起こすタンパク質をマウスの実験で特定したと、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所(大阪府茨木市)などのチームが19日までに米科学アカデミー紀要電子版に発表した。

 治療は現在、抗がん剤が中心だが、予後が悪いケースもあり、このタンパク質を標的とした新たな薬剤開発につながる可能性があるという。

 チームによると、ホジキンリンパ腫は、唾液などを介して成人の多くが感染する「EBウイルス」が、免疫力が低下した際にリンパ球を異常に増殖させ発症すると考えられているが、詳しいメカニズムは不明。(共同)