Wednesday, April 19, 2017 5:48 PM

MRJ納期、20年半ば厳守 三菱航空機の水谷新社長

 三菱航空機(愛知県豊山町)の社長に1日就任した水谷久和氏(65)が、19日までに共同通信などのインタビューに応じた。開発中の国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)に関し「開発スケジュールを守ることが最優先だ」と述べ、2020年半ばにずれ込んだ納期を厳守する姿勢を示した。

 半世紀ぶりとなる国産旅客機の開発は難航し、親会社の三菱重工業は1月、初納入時期を18年半ばから2年延期すると発表した。延期は5度目で、水谷氏は「民間機事業の知見が不足していた」と指摘。経験不足を補うため外国人技術者を増やしており、現在は400人近くに達したという。

 米国で実施している飛行試験では、着氷しても正常に飛べるか確認する試験などが順調に進んでいると強調した。6月にフランスのパリで開催される世界最大級の国際航空ショーに「機体を持って行く方向で議論している」と、見本市で初めてMRJの実機を展示することに意欲を見せた。(共同)