Thursday, April 20, 2017 10:19 AM

中露巻き込み外交戦へ 対北朝鮮でトランプ政権

 トランプ政権は19日、北朝鮮の「テロ支援国家」再指定を検討していると公に認めた。圧力を強め、北朝鮮に核・ミサイル放棄に向けた具体的な行動を条件に交渉に応じるよう促す狙い。だが北朝鮮は無条件の対話再開を主張。双方が一歩も引かない神経戦が続く中、中国とロシアを巻き込んだ外交戦が今後の鍵を握りそうだ。

 ティラーソン国務長官は19日の記者会見で、北朝鮮政策を「全面的に見直している」と強調した。再指定も選択肢の一つだとし、北朝鮮が対話に乗り出すよう「圧力をかける」と語った。

 米国はティラーソン氏を議長として28日にニューヨークで国連安全保障理事会の閣僚級会合を開く。閣僚級会合で北朝鮮問題に焦点を当てるのは珍しく、最優先課題として扱わざるを得ない現状を反映している。岸田文雄外相も出席する予定で、北朝鮮と関係が近い中国やロシアに協力を迫る場になるとみられる。(共同)