Monday, April 24, 2017 10:39 AM

米、北朝鮮非難声明を要求 正男氏殺害でASEANに

 米国が東南アジア諸国連合(ASEAN)の議長国フィリピンに対し、27日からマニラで開かれるASEAN首脳会議と一連の会合で、北朝鮮の金正男氏殺害事件や核・ミサイル開発について「北朝鮮を厳しく非難する声明」を採択するよう求めたことが24日、分かった。ASEAN外交筋が明らかにした。

 正男氏殺害事件はASEAN加盟国のマレーシアで2月に発生。外交筋によると、米国は事件や北朝鮮の核・ミサイル開発を巡る緊張の高まりを受け、声明をまとめるよう求めた。だが、ASEANにはラオスなど北朝鮮の友好国も加盟しており、採択されるかどうかは不透明だ。

 正男氏の殺害事件をきっかけに北朝鮮とマレーシアは激しく対立。両国は互いの国民を出国禁止とし、平壌にいたマレーシア人外交官ら9人が事実上の人質として一時、足止めされる事態に発展した。(共同)