Friday, April 28, 2017 5:46 PM

五輪サイバー攻撃で連携 日英首脳「知見を共有」

 安倍晋三首相とメイ英首相は28日午後(日本時間同日夜)の首脳会談で、2020年の東京五輪・パラリンピックへのサイバー攻撃対策を巡り「知見の共有を進める」ことで合意した。安倍首相は12年ロンドン五輪で公式サイトが2億回に上る不正アクセスを受けたことを踏まえ、対応策を参考にしたい考えがある。

 会談後、安倍首相はロンドン市内の「国家サイバーセキュリティーセンター」を視察した。メイ氏が内相時代に設立に尽力した施設で、ロンドン五輪時の対策について関係者から説明を受け「東京大会に向けて連携したい」と協力を求めた。

 一方、岸田文雄外相は訪問先の米ニューヨークで28日、英国のジョンソン外相と会談し、自衛隊と英国軍との物品役務相互提供協定(ACSA)の国会承認を受け、安全保障面での協力を進める方針を確認した。日英の経済関係を維持し強化することも申し合わせた。北朝鮮情勢を巡っても意見交換した。(共同)