Thursday, May 04, 2017 9:49 AM

「ロボネコヤマト」実験開始〜ヤマトとDeNA、神奈川で

 ヤマト運輸とディー・エヌ・エー(DeNA)は2017年4月17日、自動運転車を使った次世代物流サービス「ロボネコヤマト」の実証実験を、神奈川県藤沢市で始めた。

 ヤマトのウェブサイトによると、自動運転技術で宅配トラックのドライバーの負担を減らしつつ、利用者が場所や時間を問わず荷物を受け取れる新しい仕組みを作るのが狙い。当初は原則としてドライバーが運転するが、自動運転車を想定して車からの荷物取り出しは利用者に任せる。18年をめどに、一部区間に自動運転車を導入する計画。

 サービスには、ヤマトのサービスで届く予定の荷物について、スマートフォンで受け取る場所と時間(午前8時から午後9時まで10分刻み)を指定できるオンディマンド配送サービス「ロボネコデリバリー」と、複数の地元商店の異なる商品をネット上で購入し、ロボネコデリバリーでまとめて受け取る「ロボネコストア」の2種類がある。

 どちらの配達でもドライバーは荷物の発送・受け取りに関与せず、配達を頼んだ利用者が車内の保管ボックスを開けて荷物を取り出す仕組み。消費者に体験してもらいながら、サービスが受け入れられるかどうかの検証をし、サービスを利用する際の細かな要望を聞く。

 実験は車内に保管ボックスを設置した専用のEV3台を使って行われている。藤沢市内の対象地区の世帯数は1万2000軒、人口は3万人。実験期間は18年3月31日まで。18年をめどに、市内の一部の配送区間で自動運転を導入する予定。

 DeNAはすでに、「ロボットタクシー」や「無人バス」の実用化を目指して実験を行っている。今回はライフスタイルの変化に対応した新しい配達サービスを目指すヤマトと協力し、「物の輸送」に焦点を当てて技術の開発やノウハウ蓄積に生かす考え。

http://www.ihssupplierinsight.com/news/5239847/japans-yamato-transport-tests-self-driving-cars-for-last-mile-delivery