Thursday, May 11, 2017 10:34 AM

北朝鮮問題で「対話」強調 中韓、THAADも協議

 韓国の文在寅大統領と中国の習近平国家主席は11日電話会談し、北朝鮮の核・ミサイル問題の解決に向けた対話が必要だとの認識で一致した。米軍の「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備については、習氏が重ねて反対を表明、文氏は運用を始めた現状に理解を求めた。

 10日の文氏就任後、中韓首脳の電話会談は初めて。文氏は10日、トランプ大統領と電話会談し、11日には習氏のほか安倍晋三首相とも相次ぎ電話会談。朴槿恵前大統領=収賄罪で起訴=の弾劾訴追の後、事実上ストップしていた首脳外交を本格化させた。

 文氏は10日の就任宣誓時の演説で「必要なら今すぐにもワシントンに飛び、中国と日本にも(行く)」と述べ、外交の優先度を米中日の順で位置付けていることを示唆。電話会談もこの順で行い、米韓関係を維持しつつ中韓関係も改善させたい思惑をのぞかせた。(共同)