Thursday, May 11, 2017 10:35 AM

首相の改憲提案に異論 ポスト安倍の石破、岸田氏

 安倍晋三首相の憲法改正提案を巡って11日、自民党の各派閥会合などで発言が相次いだ。首相が憲法9条への自衛隊明記などを例示して2020年の改正憲法施行を目指す意向を表明したことに対し「ポスト安倍」をうかがう石破茂元幹事長、岸田文雄外相は拙速に意見集約を進めるべきではないなどとして、慎重な対応が必要との認識を示した。

 石破氏は石破派会合で「議論を粗略にして改憲できるとは思っていない。勢いで憲法を改正していいはずは全くない」と強調。これに先立つTBSのCS番組収録では首相の改憲案提示に関し、今年3月の党大会で表明するのが望ましかったと指摘した。

 岸田氏は岸田派会合で「15年の派閥研修会で『憲法9条を今すぐに改正することは考えない』と発言したが、その考えは変わっていない」と明言。「首相の発言と私の考え方はどこが違い、どこが同じか、よく確認したい」とも述べた。(共同)