Thursday, May 11, 2017 10:45 AM

格差、テロ阻止で対応協議 G7財務相12日開幕

 日米欧の先進7カ国(G7)による財務相・中央銀行総裁会議がイタリア南部バリで12日開幕する。各国で保護主義や反グローバリズムの流れを生んでいる所得格差拡大への対応のほか、テロ阻止に向けた資金源の遮断や国際的な税逃れ防止の取り組みを協議。13日に共同声明を採択する。

 フランス大統領選を親欧州連合(EU)派のマクロン氏が制した直後の開催となり、世界経済の成長持続に向けた結束を確認する。「米国第一主義」を掲げるトランプ政権やEU離脱へと突き進む英国も参加する中で、どこまで認識を共有し有効な処方箋を示せるかが焦点となる。

 日本からは麻生太郎財務相と黒田東彦日銀総裁が出席する。麻生氏は会議に先立つ9日の記者会見で「価値観を共有した(G7)メンバーで率直に議論する」と述べ、各国に影を落とす格差への対応が「大きな問題だ」との認識を示した。(共同)