Friday, May 12, 2017 11:00 AM
通貨安競争の回避確認 欧州、中国リスク点検
日米欧の先進7カ国（G7）による財務相・中央銀行総裁会議がイタリア南部バリで12日開幕した。自国の輸出産業を有利に導く「通貨安競争」を回避することを確認。所得格差を是正して持続的な経済成長を目指す共同声明を13日に採択する方向だ。
極右勢力が台頭する欧州や資金流出圧力にさらされる中国など、世界経済の下振れリスクを点検し、財政出動や構造改革といった政策対応の継続で一致する見通し。初日討議後の12日夜（日本時間13日未明）に麻生太郎財務相とムニューシン米財務長官が会談。為替政策などで認識を擦り合わせ、国際金融市場の安定を目指す。
日銀の黒田東彦総裁は開幕に先立ち記者団の取材に応じ「多くの国で格差が拡大しているのは事実で、共通の問題に（G7が）対応するのは非常に重要だ」と指摘した。同時に「保護主義によって格差が縮んでいくことにはならない」と述べ、自由貿易による経済成長の必要性を強調した。（共同）
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