Friday, May 12, 2017 11:00 AM

米中、通商10項目で合意 牛肉解禁、新計画に着手

 米中両政府は11日、貿易不均衡の是正に向けた計10項目の合意事項を発表した。通商問題に関する「100日計画」に基づく初の具体的成果。中国が米国産牛肉の輸入を再開することで一致する一方、米国は中国が提唱する現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」の重要性を認めた。米中は100日計画に続き、新たな「1年計画」を策定することでも合意した。

 米中の経済関係を巡り具体的な進展が出始めたことで、トランプ政権は日本にも目に見える成果を求める圧力を強めそうだ。

 トランプ大統領と中国の習近平国家主席は4月にフロリダ州で開いた首脳会談で、100日計画の策定や両国の包括的経済対話の設置で合意。今回の発表は、いち早く成果をアピールし、両国の協力関係の進展を印象づける狙いがあるとみられる。中国の朱光耀財政次官は12日の記者会見で「(米国との)経済交流をさらに強める」と述べた。(共同)