Thursday, May 18, 2017 10:45 AM
中国、日米介入をけん制 問題解決の動きアピール
中国は18日、南シナ海問題解決に向け、法的拘束力を持つ「行動規範」の策定に向けた枠組みで東南アジア諸国連合(ASEAN)と合意したと発表した。解決の動きが進んでいるとアピールし、域外国の米国や日本の介入をけん制する狙いがある。
ASEANは中国の海洋進出に危機感を持ち、規範の早期策定を求めてきた一方、中国は法的拘束力を嫌い、当初は消極的だった。しかし昨年、フィリピンで親中的なドゥテルテ政権が発足したことや、国連海洋法条約に基づく仲裁裁判所が南シナ海での中国の主権主張を否定したことを受け、方針を転換。王毅外相は、2017年前半に規範の枠組みで合意すると目標時期を示していた。
ただ、中国はその後も南沙(英語名スプラトリー)諸島の人工島で軍事施設建設などを着々と進めた。米国などからの批判には、規範づくりを盾に「この時期にもめ事を起こそうとしても地域の国々の反対に遭う」(外務省)と反論してきた。(共同)
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