Tuesday, May 23, 2017 10:50 AM

独首相「米説得試みる」 パリ協定脱退検討で

 ドイツのメルケル首相は23日、トランプ政権が地球温暖化対策の新枠組み「パリ協定」からの脱退を検討していることを念頭に「私たちは運命共同体だ。疑い深い人の説得を試みる」と米国の引き留めに全力を尽くす考えを示した。首都ベルリンでの地球温暖化対策の閣僚級国際会合で演説した。

 メルケル氏はパリ協定が欧州だけでなく、今年7月に北部ハンブルクで首脳会合が開催される20カ国・地域(G20)など「それぞれのレベルで実行に移されなければならない」と強調。「世界は結びついており、すべての国が気候変動の影響を受ける」と訴えた。

 トランプ氏は、オバマ前政権時代の地球温暖化対策を見直す大統領令に署名。パリ協定に残るかどうかについても近く結論を出す見通し。(共同)