Tuesday, May 23, 2017 10:51 AM

法人雇用、10年で倍増 農業白書「若手の受け皿」

 政府は23日、2016年度版の「農業白書(食料・農業・農村の動向)」を閣議決定した。法人経営組織に長期雇用される農業者が15年は10年前に比べてほぼ倍増し「若い農業者の受け皿として大きな役割を果たしている」と指摘。家業的な性格から脱皮しつつある農業の姿を取り上げた。

 白書は15年の農業産出額上位20市町の状況も分析した。稼げる産地では担い手が相対的に若く、野菜などの園芸作物、畜産を主力とする地域が多いと記している。

 白書によると、法人経営組織の15年の長期雇用者数は10万4285人で、05年(約5万3000人)の2倍近く。15年は働く人のうち、44歳以下が47%を占め、若い人材が集まっていた。法人組織数もこの10年で2.2倍の1万8000超に増えた。(共同)