Friday, May 26, 2017 10:59 AM

がん転移抑制の仕組み解明 心臓分泌ホルモン、国循

 がんの転移を抑制することで知られる「心房性ナトリウム利尿ペプチド」(ANP)というホルモンが、どのような仕組みで作用するのかを、国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)などのチームがマウスを使った実験で解明したと26日、明らかにした。

 ANPは心臓から分泌されるホルモンで、心不全の薬として使われている。「もともと体内にある物質で、安全性が高い。体に優しい、新たな転移予防薬の開発につながる可能性がある」と説明している。

 チームによると、がんは、これから転移しようとする臓器で、炎症を起こさせる遺伝子を活発に働かせる。血液中の白血球などは炎症を抑えようと転移先の臓器に寄ってくるが、がん細胞も同様の仕組みで集まってくるケースがある。ゆるものをネットワークでつなぐ「モノのインターネット(IoT)」事業を柱に据え、20年3月期の売上高をそれぞれ1兆円に積み上げると計画した。研究開発や生産体制の整備に向け、3年間で約4000億円を投資する考えも示した。(共同)