Friday, May 26, 2017 5:46 PM
開学時期、2カ月前伝達か 特区応募、加計学園有利に
政府の国家戦略特区を活用した獣医学部の新設計画を巡り、内閣府が昨年11月に「2018年4月開学」の方針を公表する約2カ月前までに、学校法人加計学園(岡山市)にこの情報が伝わっていたとみられることが26日、学園関係者への取材で分かった。建設予定地の愛媛県今治市の資料にも事前に伝達されたとうかがえる記載があり、学園が早期に教員を確保するなど、特区応募に有利に働いた可能性がある。加計学園を念頭に手続きが進められたとの疑惑がさらに強まった。
特区を担当する内閣府は取材に「開学時期を学園に伝えたことはない」と書面で回答した。
内閣府は昨年11月18日、獣医学部新設に関するパブリックコメント(意見公募)を実施した際、開学時期の方針を初めて公表した。方針決定に関わったのは内閣府や文部科学省など。加計学園と同様に、新設を目指していた京都産業大(京都市)はこの時に方針を知り、教員を確保する時間が足りないとして断念した。今年1月、特区の事業者に応募したのは加計学園だけだった。(共同)
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