Friday, May 26, 2017 5:46 PM

PKO部隊の帰国完了 南スーダン、隊長ら40人

 南スーダン国連平和維持活動(PKO)に参加していた陸上自衛隊部隊のうち、最後まで現地に残っていた田中仁朗隊長を含む11次隊の約40人が27日、帰国する。第9師団(青森市)中心で、安全保障関連法に基づく「駆け付け警護」の新任務を初めて付与されたが、実施されることなく5年強の活動が終了した。

 25日に首都ジュバを出発し、羽田空港に到着後、青森空港を経由して青森駐屯地に移動し、家族や同僚の出迎えを受ける。昨年11〜12月に約350人が現地入りし、道路補修などの活動に従事。政府が今年3月に撤収を決め、約310人は4月以降、3陣に分かれて既に帰国している。

 2011年7月に独立した南スーダンは13年末以降、内戦状態になった。ジュバでは昨年7月、政府軍と反政府勢力による大規模な戦闘が起きて、治安情勢が悪化。現地の部隊が作成した日報には「戦闘への巻き込まれに注意が必要」といった記載があり、停戦合意などPKO参加5原則との整合性が問われた。(共同)