Thursday, June 01, 2017 11:27 AM

ソフトキネティック、BMW「5」にもTOF供給

 2016年にソニー傘下となったベルギーのソフトキネティック(Softkinetic)は、BMWの17年型「5シリーズ」に3Dタイム・オブ・フライト(TOF)技術を供給する。

 同社のプレスリリースによると、ソフトキネティックはすでにBMWの「7シリーズ」向けにTOF技術を使ったインフォテインメント・ジェスチャー制御機能を供給している。TOFは光の到達速度(飛行時間)で対象物までの距離を測る距離画像センサー技術。

 自動車メーカーは、車載情報システムに3Dジェスチャー認識機能を組み込んで、ドライバーの安全性とナビゲーション性能の向上を図っている。これまでは晴れた日の昼間から完全な暗闇までさまざまな明るさの条件が3D機能の作動を妨げていたが、ソフトキネティックの3Dセンサー技術はこうした問題を回避でき、奥行きの感知機能や動作の認識機能が改善されたという。

 ソフトキネティックのジェスチャー認識技術は15年6月に7シリーズで実験された。従来のジェスチャー技術はタッチ機能が中心で、例えばコンチネンタルは17年4月、ドライバーがディスプレイに屋根の絵を描くことでナビゲーション・システムに自宅に戻るよう指示するなど、2本の指による動きを指令として使う技術を発表した。3Dセンサー技術は、こうした単純なコマンドの次の段階になる可能性が高い。

http://www.ihssupplierinsight.com/news/5240215/softkinetic-supplied-gesture-control-technology-for-2017-bmw-5-series