Thursday, June 08, 2017 10:50 AM
外需主導の回復にリスク 海外経済失速で輸出減も
内閣府が8日発表した1〜3月期の国内総生産(GDP)改定値は5四半期連続のプラス成長を確保したが、成長率は前期から鈍化した。海外経済が減速すれば、力強さに欠ける個人消費を輸出増でカバーできなくなる恐れもあり、外需主導の回復の先行きは楽観できない。
GDP改定値を押し下げたのは、原油の在庫量の大幅減少という特殊要因が大きかったが、この影響を除いても、内需は低調だ。GDPの6割を占める個人消費は速報値から下方修正されて0.3%増にとどまった。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの小林真一郎主席研究員は「物価の上昇に賃金が追いつかず、秋以降は個人消費が減速する恐れがある」と話す。
輸出は中国向けを中心に堅調との見方が多く、民間エコノミストの間では4〜6月期以降も緩やかな景気回復が続くとの予想が多い。(共同)
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