Friday, June 23, 2017 10:51 AM

沖縄戦終結72年、平和誓う 「辺野古阻止」決意を表明

 沖縄県は23日、太平洋戦争末期の沖縄戦で犠牲になった24万人以上をしのぶ「慰霊の日」を迎えた。72年前のこの日、旧日本軍は組織的な戦闘を終えたとされる。最後の激戦地となった同県糸満市摩文仁の平和祈念公園で、恒久平和を誓う「沖縄全戦没者追悼式」(県など主催)が営まれた。翁長雄志知事は平和宣言で、就任以来3回続けて米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設問題に触れて、基地を巡る国民の議論を促した。式典には遺族や安倍晋三首相らも参列した。

 平和宣言で翁長氏は、昨年12月に普天間飛行場の新型輸送機オスプレイが名護市の浅瀬で不時着し、大破した事故などに言及。国内の米軍専用施設の約70%が今なお沖縄に集中していることを強調し「負担軽減と逆行している」と訴えた。

 今月12日に92歳で死去した大田昌秀元知事が、敵味方の区別なく戦没者名を刻む「平和の礎」を摩文仁に建立したことにも触れ「平和の尊さを大切にする思いを次世代へ継承する」と誓った。(共同)