Wednesday, June 28, 2017 5:49 PM

畳風味、食べられる箸 熊本のイグサ産地開発

 食事が済んだら丸ごと召し上がれー。熊本県いぐさ・畳表活性化連絡協議会は、畳表の材料となるイグサの粉末を混ぜた焼き菓子「食べられるお箸(畳味)」を、愛知県碧南市の食品会社と共に開発した。堅めに細長く仕上げ、箸としても使える。協議会の担当者は「畳文化が息を吹き返し、県産イグサの需要が拡大するきっかけになれば」と期待する。

 菓子は、かすかな甘さとまろやかな苦味、ほのかに漂うイグサの香りが特徴。長さ約20センチ、太さ約1センチ。小麦粉や卵で作った生地に、無農薬栽培のイグサ粉末を8%配合した。低温でじっくりと焼いているため、歯応えは乾パンに近い。箸として使い汁物に浸しても柔らかくなりにくいという。

 同協議会によると、イグサは抗菌作用があるとされ、水田で栽培し古くは生薬として食べられていたという。(共同)