Friday, July 21, 2017 5:43 PM

高校生が震災被害の海調査 地元の自然守る若者育成

 東日本大震災で大きな被害が出た岩手県陸前高田市で、震災の影響でがれきや土砂が積もり、生態系が変化した海底の様子を地元の高校生が調べている。一緒に調査に当たるのは東海大の研究チーム。坂本泉准教授は「震災の影響は時間をかけて調べる必要がある。海を見守る若い世代を育てたい」と話す。

 6月下旬、県立高田高の生徒4人が、坂本さんらと漁船に乗り、同市の広田湾へ出た。研究員らに教えてもらいながら、観測機器を海に入れ、海底の泥の厚さを計測し堆積物を採取。砂や泥を分析し、湾全体の変化を探るのが狙いだ。

 3年生の対馬秀成さん(17)は「以前より採れなくなった海産物もあると聞くので、震災との関係が分かるといい。海のことをもっと知りたい」と意義を強調する。(共同)