Thursday, August 03, 2017 10:49 AM

少数派優遇措置の是正検討 トランプ政権、白人配慮か

 トランプ政権が、人種差別を是正する高等教育機関のマイノリティー(少数派)優遇措置を見直す準備を進めている。司法省は大学への法的措置を担当する職員の募集を開始。支持基盤である白人の地位回復を目指すトランプ大統領の姿勢が鮮明になりつつある。

 2日付のニューヨーク・タイムズ紙は、司法省公民権部門の内部文書をスクープ。「大学入学時の人種に基づく意図的な差別」に関する調査や、大学への提訴を検討する弁護士を募集しており、履歴書の提出を求めているという。

 米国の大学では、進学率が低かったり就学時に不利な立場に置かれたりする黒人やヒスパニック(中南米系)を入学しやすくする積極的差別是正措置(アファーマティブ・アクション)を取ることが多く、司法省の動きは一連の優遇措置を修正するものとみられている。(共同)