Monday, August 07, 2017 5:42 PM
当事者配慮、心の傷にも 児童生徒のLGBT説明
性的少数者(LGBTなど)の児童生徒の事情を、本人の了解を得ずに教員が同級生らに説明してしまう「アウティング」と呼ばれる行為で、学校生活に影響を及ぼすなどのトラブルが報告されている。性に違和感を持ち、生きづらさを抱える子どもたち。当事者への「配慮」が心に深い傷を残すことにもなりかねず、教育現場は難しい対応に迫られている。
「担任の先生にだけ相談したのにすぐに親に知らせてしまった」。NPO法人「共生社会をつくるセクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク」(東京)の代表理事原ミナ汰さんに、LGBTの生徒から相談が寄せられた。初めて知った親は動揺し、受け入れられるまで子どもを☆(口ヘンに七)ったり、「子育てに問題があったのでは」と自分を責めたりしたという。
性同一性障害がある戸籍上男性の生徒の場合は「修学旅行で女子の班に入れてほしい」と引率教員に伝えたところ、教員は知らないうちに級友らに説明。一部の級友の保護者から学校にクレームが入った。(共同)
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