Tuesday, August 15, 2017 10:56 AM

NAFTA16日に再交渉 関税ゼロ基準、為替が焦点

 米国、カナダ、メキシコは北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉を16日に始める。3カ国内で生産された部品をどの程度使えば完成品の関税をゼロにするかを定めた「原産地規則」と呼ばれる基準の見直しや、輸出増を目的とする為替相場の安値誘導を防ぐ条項を追加するかどうかが焦点だ。

 再交渉の初会合は米首都ワシントンで20日まで開かれる。貿易赤字削減を目指すトランプ政権の通商政策の試金石となる。16日の開幕時に米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表、カナダのフリーランド外相、メキシコのグアハルド経済相がそれぞれ再交渉の意気込みを表明する。

 現行の原産地規則は15人乗り以下の自動車の場合、全部品の62.5%以上を3カ国の域内で調達すれば関税がゼロになる。トランプ政権はこの比率を引き上げて、メキシコで生産される米国向けの自動車に、より多くの米国産部品が使われるようにしたい考えだ。(共同)