Monday, August 28, 2017 12:56 PM

北朝鮮、核実験準備完了 韓国分析、日米も監視強化

 韓国の情報機関、国家情報院は28日、非公開の国会情報委員会で、北朝鮮北東部豊渓里にある核実験場の二つの坑道で「核実験の準備が完了した状態だ」と報告した。出席議員が明らかにした。また韓国軍は、北朝鮮が26日に発射したのはロケット砲弾ではなく短距離弾道ミサイルだったと分析を修正。日米韓は北朝鮮が9月9日の建国記念日に向けてさらなる挑発行動に出る可能性があるとみて、豊渓里やミサイル施設の監視を強化している。

 国情院が、核実験が差し迫っていると判断しているかどうかは不明だ。北朝鮮が核実験に踏み切れば、昨年9月9日に続き6回目。北朝鮮は今年7月、2度にわたり大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」を発射しており、ICBM搭載用に小型化した核弾頭を実験する可能性があるとの見方も出ている。

 韓国国防省も7月、二つの坑道で「常時、核実験が可能な状態を維持している」と国会に報告していた。外交筋によると、北朝鮮は最近になって豊渓里で坑道の密封作業とも取れる動きを見せたという。(共同)