Monday, August 28, 2017 12:56 PM

TPP、米要求項目凍結へ 早期発効に向け協議

 米国を除く環太平洋連携協定(TPP)の参加11カ国による首席交渉官会合が28日、オーストラリアのシドニーで始まった。12カ国が合意した協定のうち、米国の要求を受けて各国が譲歩した医薬品データなどの項目を凍結し、残りの項目で協定発効を目指す。日本は見直しを最小限に抑え、早期発効へ議論を加速させたい考えだ。

 11カ国が凍結を求める項目を出し合って全体で同意すれば、その項目を一時棚上げして発効させ、各国の現行制度をそのまま継続する。将来、米国が協定に復帰した際には、凍結部分を復活させる。

 会合は30日までの予定で、日本からは梅本和義首席交渉官らが出席。会合の冒頭で梅本氏は「世界的に保護主義の傾向が見られる中、自由で公正な貿易システムを築くことが非常に重要だ」と述べた。(共同)