Monday, August 28, 2017 12:56 PM

ハリケーン5人死亡 南部直撃、「壊滅」被害

 テキサス州に25日夜に上陸した大型ハリケーン「ハービー」の影響で、米メディアによると28日までに直撃を受けた沿岸部を中心に少なくとも住民5人が死亡、十数人がけがをした。全米第4の大都市同州ヒューストンは、直撃により中心部で高速道路などが冠水、停電や浸水が多発し「壊滅的」(メディア)な被害が出た。自宅に取り残された人々も多く、救援活動が続いた。

 米気象当局は27日、ハービーについて、米史上例のない規模だとして、安全確保に全力を挙げるよう住民に呼び掛けた。ハービーは26日までに熱帯低気圧に変わったが、強い雨や風が断続的に続いており、死傷者が増える可能性がある。

 石油大手エクソンモービルはテキサス州にある国内で2番目に大きな石油精製施設の稼働停止に入った。同州は世界的に有名な石油・化学産業の集積地で、米国内外で今後、燃料不足の懸念が高まる恐れが出てきた。(共同)