Monday, August 28, 2017 2:45 PM

清算問題、厳しい前進 英EU離脱、第3回交渉

 英国と欧州連合(EU)は28日、ブリュッセルで英国の離脱を巡る3回目の交渉会合を開いた。英国の未払い分担金の清算や、在英EU市民らの権利保護など重要論点の協議を再開する。両者の立場は依然「とても大きな隔たり」(EU高官)があり、今回交渉でも大幅前進は厳しいとみられている。

 これら重要論点で大筋合意した後「第2段階」として将来の英EUの通商関係などを議論するとの原則を崩さないEU側に対し、英側は将来の関係も並行協議したいとの姿勢を再び強めるなど、交渉の進め方すら相違が目立つ。英側が清算問題で立場を明確化していないこともあり、10月ごろを目指した第2段階への移行は12月ごろにずれ込むとの見方も出ている。

 交渉準備の遅れが指摘された英政府は8月に入り、離脱後も一定期間、EU関税同盟にとどまることや、アイルランドとの国境に検問所を設けないことを含む交渉方針を矢継ぎ早に発表した。(共同)