Wednesday, September 06, 2017 10:53 AM

メキシコ低賃金も論点に NAFTA再交渉

 メキシコで5日に閉幕した北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の第2回会合では、米国がメキシコの賃金は低すぎるとして交渉の論点とする考えを示し、新たな火種に浮上した。カナダで23〜27日に開かれる第3回会合で協議を本格化させるとみられ、メキシコは警戒を強めている。

 米国は、メキシコでは賃金が安く労働者保護も不十分なため、米国とカナダの企業の競争力が失われていると主張し、カナダも米国に同調しているとみられる。

 米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は5日、メキシコのグアハルド経済相、カナダのフリーランド外相との記者会見で「新たな取り決めは、米国の労働者だけでなく、メキシコやカナダの労働者の生活水準を上げるのに役立つようにしたい」と強調した。(共同)