Wednesday, September 06, 2017 10:54 AM

ロシア、石油禁輸に消極的 韓国と首脳会談

 ロシアのプーチン大統領と韓国の文在寅大統領は6日、ロシア極東ウラジオストクで会談し、北朝鮮の核問題を巡り協議した。韓国大統領府によると、文氏が対北朝鮮制裁の一環で石油の輸出停止を求めたが、プーチン氏は「病院など民間部門に被害を及ぼすことが懸念される」と消極的な考えを示した。

 文氏は会談後の共同記者会見で「緊張緩和が喫緊の課題だとの認識を共有した」と説明し、北朝鮮核問題でロシアと連携すると強調。プーチン氏は「制裁や圧力だけでは朝鮮半島の問題を解決できない。感情的になり、北朝鮮を窮地に追い込むことがあってはならない」と指摘。「政治的、外交的手段でなければ、状況を変えるのは困難だ」として対話解決を訴えた。

 韓国は北朝鮮への圧力強化で日米と協力する一方、さらなる緊張激化は避けたい立場。文氏は会談冒頭「いま北朝鮮の挑発を止めなければ制御不能に陥りかねない」と危機感を示した。(共同)