Friday, September 15, 2017 11:28 AM

国連で対北朝鮮圧力強化 首相、文大統領と電話会談

 安倍晋三首相は15日、北朝鮮による弾道ミサイル発射を受け、韓国の文在寅大統領と電話で会談し、石油供給の制限を含む国連安全保障理事会制裁決議の徹底履行と、日米韓3カ国の連携強化で一致した。18日から訪れる米ニューヨークでは、国連総会の一般討論演説で北朝鮮による核・ミサイル開発を強く非難。日本列島越えの弾道ミサイル発射が「常態化する恐れがある」(外務省幹部)として、日米、日米韓首脳会談もそれぞれ行い、さらなる圧力強化を確認したい考えだ。

 インドから15日に帰国した首相は「再びの暴挙で断じて容認できない。団結が求められる」と官邸で記者団に述べた。

 首相は文氏との電話会談で、今回のミサイル発射について「強い憤りを覚える」と批判。文氏は「懸念を共有する。中国、ロシアへの働き掛けを強化すべきだ」と応じた。首相は韓国政府が検討している北朝鮮への人道支援に関し、時期を考慮するよう求めた。(共同)