Monday, September 18, 2017 11:12 AM

パリ協定離脱の回避模索か 米政権高官が説明

 ウォールストリート・ジャーナル電子版は16日、トランプ政権の高官が同日の国際会議で、地球温暖化防止の国際的な枠組み「パリ協定」からの離脱回避を模索していると説明したと報じた。会議に出席した欧州連合(EU)欧州委員会のアリアスカニェテ委員(気候変動・エネルギー担当)が高官の発言を明らかにした。

 トランプ大統領は6月にパリ協定からの離脱を表明している。米メディアによると、ホワイトハウスは報道を受け、「離脱方針に変更はない」とのコメントを出した。

 一方、ティラーソン国務長官は17日、CBSテレビの番組に出演し「適した条件下なら残留は可能だ」と述べ、離脱撤回に含みを持たせた。協定の再交渉に否定的なEUに対し、米側は離脱回避を示唆することで譲歩を引き出す狙いとみられる。(共同)