Friday, September 29, 2017 6:02 PM

マダガスカルでペスト流行 20人死亡、拡大恐れと国連

 世界保健機関(WHO)は29日、アフリカ南東部の島国マダガスカルでペストが流行し、28日までに104人が感染、うち20人が死亡したと発表した。今後、拡大する恐れがあるとしている。

 発表によると、8月下旬に感染が確認され、既に数カ所の都市に広がっている。ペストはペスト菌による感染症。ネズミなどの動物がかかるが、ノミを媒介して人間も感染する。

 WHOによると、1990年代以降、人間の感染の大半はアフリカで発生。特にマダガスカル、コンゴ(旧ザイール)、ペルーの3カ国が多い。2010〜15年の感染数は世界で計3248件、死者は584人だった。日本では1926年を最後に患者は発生していない。(共同)