Tuesday, October 03, 2017 6:19 PM

キューバ外交官に退去命令 聴覚障害問題で米国務省

 米国務省は3日、キューバ駐在の米外交官らが聴覚障害などの不調を相次いで訴えた問題に関連し、ワシントン駐在のキューバ外交官15人に7日以内に国外退去するよう命じた。キューバが米外交官を保護する義務を怠ったとみなした。

 ティラーソン国務長官は声明で「キューバとの外交関係は維持する」と強調した。両国はオバマ前政権下の2015年、約半世紀ぶりに国交を回復し、両国が大使館を再開させた。今回の措置で外交関係が大きく後退する可能性がある。

 国務省は9月29日、キューバの首都ハバナにある米大使館に勤務する職員の半数以上に国外退避を命令。今回、キューバ外交官15人に国外退去を命じたのは、両国の大使館職員を同レベルにするためで、キューバ側が米外交官の安全を確保しない限り、国外退避は続けるという。(共同)