Thursday, October 12, 2017 10:49 AM

カナダと2国間通商協定も トランプ氏、メキシコに圧力

 トランプ大統領は11日、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉で、メキシコと良い取引ができないなら、カナダと2国間の通商協定を結ぶこともあり得ると表明した。記者団の質問に「可能性はもちろんある」と述べた。米国の要求に反対するメキシコに圧力をかける狙いとみられるが、度重なる「口撃」は再交渉の波乱要因になりそうだ。

 ホワイトハウスで行われたカナダのトルドー首相との会談の冒頭で発言した。「カナダ、メキシコの両方と取引できなくても、どちらか一方とは取引できそうだ」と述べ、カナダとの再交渉は順調なことを示唆。米国とカナダが2国間協定を結ぶことで「NAFTAが幕を閉じても構わないことは、トルドー氏も理解していると思う」とも語った。

 トランプ氏が、米国との貿易で巨額の黒字を稼ぐメキシコを敵対視していることが改めて明らかになった。米国は、11日から始まった再交渉の第4回会合で、メキシコで生産される乗用車に米国製部品がより多く使われるよう提案する方針だが、メキシコが一段と態度を硬化させる可能性がある。(共同)