Thursday, October 12, 2017 1:10 PM

市民の空爆被害52%増 アフガン、国連報告

 国連アフガニスタン支援団(UNAMA)は12日、戦闘が続くアフガンの今年1〜9月の市民被害をまとめた報告書を公表し、空爆による死傷者が466人となり、昨年同期に比べ約52%増加したことを明らかにした。自爆テロ被害なども含めた市民全体の死傷者は計8019人で、昨年同期より約6%減少した。

 報告書によると、空爆死傷者の3分の2以上が女性や子ども。UNAMAは被害拡大に強い懸念を示した。

 攻勢を続ける反政府武装勢力タリバンや過激派組織「イスラム国」(IS)に対して、アフガン政府や米軍は空爆を強化して対抗している。8月のトランプ大統領のアフガン新戦略発表後、その傾向はより顕著になり、ロイター通信によると、発表直後の9月には米軍の空爆回数は8月と比較して約50%増となり、2010年以降で1カ月間としては最多となった。(共同)