Friday, October 13, 2017 10:06 AM
神鋼不正、500社に納入 新たに9製品で発覚
アルミニウム製品などのデータを改ざんしていた神戸製鋼所は13日、グループ会社9社が手掛ける特殊鋼など9製品で新たに不正を確認したと発表した。当初は約200社としていた問題製品の納入先は延べ約500社に増え、事態はさらに深刻化。9製品のうち4製品の不正は、過去に取締役会で把握しながら公表していなかった。情報開示姿勢に批判が出るのは必至だ。
9社のうち2社は過去にデータ改ざんなどをしており、再発防止が不十分だったことが鮮明になった。問題製品は既に判明しているアルミと銅、鉄粉、液晶画面材料から拡大し、強みを持つ鉄鋼事業の主力製品を含む計13製品となった。中国やタイなど海外拠点で生産した製品でも、検査データを改ざんしたり、必要な検査を実施していなかったりした。
川崎博也会長兼社長が東京都内で記者会見し「顧客と消費者の皆さまに多大なご迷惑をお掛けし、あらためておわび申し上げます」と謝罪した。まずは問題の原因究明と再発防止策の策定に力を入れるとした上で「その後、進退の議論はあるかもしれないが、慎重に考えたい」と述べた。(共同)
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