Monday, October 16, 2017 11:26 AM

GM、デトロイト工場で乗用車減産へ

 GMはデトロイトの乗用車工場で10月下旬から減産を行う。国内のセダン販売の不振に対応する。

 ロイター通信によると、乗用車4モデルを生産するハムトラミック工場が20日から減産体制に入る。減産の程度は不明だが、GMは「これでより安定した生産が保たれる」と説明している。

 ウォールストリート・ジャーナルは、GMは11月以降に同工場の操業を6週間停止し、1500人程度のレイオフ(一時解雇)を行うと伝えていた。関係者は、操業が再開されても生産は以前より20%少なくなると話している。この結果、約200人が完全解雇されることになりそうだ。

 4モデルはいずれも売れ行きが悪く、「ビュイック・ラクロス」の2017年1〜9月販売台数は前年比21.5%減、「シボレー・インパラ」は31.8%減となっている。

 ピックアップ・トラックやSUVの人気は依然として高く、GMとフォードは乗用車の在庫を減らすのに苦しんでいる。業界コンサルタントらは、米市場の売れ残り在庫の過半数はGM車だと指摘している。

 GMは17年前半、ハムトラミック工場の第2シフトを廃止し、約1200人のレイオフを発表した。シフト数の削減は計5工場で実施されており、11月下旬にはテネシー州スプリングヒル工場の第3シフトも廃止される。GM広報によると、現時点ではこれらのシフトを復活させる計画はない。