Monday, October 16, 2017 11:31 AM

与野党、接戦区に照準 幹部投入てこ入れ図る

 衆院選は22日投開票に向けて後半戦を迎えた。与野党幹部は16日、公示後の情勢を踏まえ激戦となっている選挙区に入り、てこ入れを図った。安倍晋三首相(自民党総裁)は大阪府で街頭演説を重ね、雇用創出など実績を強調した。夜は東京に戻り党本部で選対会合を開いた。希望の党は「一枚看板」の小池百合子代表(東京都知事)を九州に投入。接戦区に照準を合わせて反転攻勢を狙う。

 首相は16日午後、八尾市の街頭演説で、全国で有効求人倍率が1倍超となり、雇用が増えているとした上で「大変、大変厳しい戦いだ。働きたい人が働くことができる社会こそ、希望がある社会ではないか」と政権の継続を訴えた。これに先立ち高槻市の演説では「日本の子どもたちの未来を切り開くのは自公連立政権だ」と指摘した。

 希望の党は無党派層の取り込みに活路を探る。小池代表は佐賀県唐津市の演説で「安倍1強を許しては駄目だ。政治家が身を切る改革、国の無駄遣いをチェックすることで、財源と国民の安心を確保する」と述べた。(共同)