Monday, October 16, 2017 11:32 AM

LNG、農産品で合意文書 日米対話、輸入車審査緩和

 日米両政府は16日、ワシントンで同日午後(日本時間17日未明)に開く日米経済対話の第2回会合で、米国産液化天然ガス(LNG)の輸出拡大、自動車や一部農産品の輸入規制緩和などを盛り込んだ合意文書をまとめる方向で調整に入った。日本が8月に発動した冷凍牛肉の緊急輸入制限(セーフガード)については意見の隔たりが大きく、決着を先送りにする。

 経済対話の開催は4月の初会合以来。麻生太郎副総理兼財務相とペンス副大統領が貿易問題を中心に協議し、11月のトランプ大統領訪日を控えた地ならしと位置付ける。ムニューシン財務長官らも加わって経済協力を幅広く議論する。

 文書は合意できた事項のみ記載し、アジアへの米国産LNGの輸出拡大のほか、日本側は輸入車の安全性能基準に関する審査手続き緩和を検討。米国内の高速鉄道整備を推進し、米西部アイダホ州産の生鮮ジャガイモや日本産の生柿の輸入解禁などを盛り込む見込み。(共同)