Thursday, October 26, 2017 10:46 AM
神鋼、JIS認証取り消し 2年連続、子会社銅管
神戸製鋼所は26日、子会社のコベルコマテリアル銅管の秦野工場(神奈川県秦野市)が手掛ける銅管で、工業製品の品質や安全性の基準である日本工業規格(JIS)認証を取り消されたと発表した。神戸製鋼は昨年、別のグループ会社製品でも認証を取り消されている。2年連続の法令違反で信頼がさらに低下するのは必至だ。機械事業部門などでは不正が疑われる案件が新たに5件確認された。
認証取り消しは、一連のデータ改ざん問題を踏まえた認証機関の秦野工場への立ち入り審査で、基準を満たさない製品のデータを改ざんして出荷していたことが判明したため。同一の企業グループが2年連続で認証を取り消されるのは初めて。
全国24の認証機関が秦野工場を含め神戸製鋼グループの計20工場を手分けして審査しており、他の製品にも取り消しが広がる恐れがある。その場合、JISマークを付けた製品を出荷できない。契約条件にJISマークを求める顧客は秦野工場だけで製品全体の約4割に上る。今後、販売が落ち込む恐れもある。(共同)
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