Friday, November 03, 2017 11:01 AM

シリア東部の要衝奪還 「イスラム国」から政権軍

 シリアのアサド政権軍は3日、過激派組織「イスラム国」(IS)との攻防が続いた東部の要衝デリゾールを奪還したと発表した。国営通信が伝えた。ISは本拠地だった北部ラッカを10月に失っており、さらに追い詰められた。シリア人権監視団(英国)によると、ロシア軍が空爆支援し、イラン系の民兵組織が作戦に加わった。

 指導者アブバクル・バグダディ容疑者らIS幹部の所在は不明で、国外脱出説もある。政権軍などはデリゾール周辺の油田地帯でもISとの戦闘を継続しており、東方のイラク国境地帯で作戦を強化する。

 国境のイラク側では、米軍の支援を受けたイラク軍などがISの掃討作戦を進めており、イラク軍は「最終段階」に入ったとしている。(共同)